この記事では,私が考える「数学を学校で学ぶ意味」を述べて行きたいと思います!
文系の方や理系だけど数学が苦手な方のなかには,学ぶ意味がわからない人もいるのではないでしょうか?
そんな方々に少しでもお役に立ててば嬉しいです!

先生〜…大学には行きたいけど,僕文系だし数学って勉強しなくてもいいんじゃない?

甘いぞコアラくん!!今の大学入試のトレンドとして文系でも数学の重要性は高まっているぞ!!
現在(2023年2月)数学を必要とする文系の大学は,ざっくり次の通り。
受験科目に数学が必須の大学
- 国公立大学のほとんど(共通テスト数ⅠAなど)
- 早稲田大学 政治経済学部 (2021年度より一般入試で数ⅠA)
受験科目に数学を選択できる大学
- 早慶上理,MARCH,日東駒専の経済学部,商学部,社会学部など(大学によっては,法学部や文学部も!)
細かく書きすぎると本題とずれるので,気になる大学は自分で調べてみましょう。
とにもかくにも,最近の傾向として,数学は入試で必要な教科になりつつあるのです。
逆に,数学を勉強することで自分の進路の幅が増えていきます。

でも,入試で数学使わないところもあるでしょ…やっぱり,いらないんじゃない?

愚かなり!!そもそもなぜ君は大学に行きたいんだい?

えーっと,サークルでモテた…
じゃなくて!具体的にやりたいことは見つかってないけど,とりあえず仕事に就くために行きます!

なるほどね,じゃあ,コアラくんは就活のときに数学が必要って知らなかったのね…

え
最近では,就職試験の際に,
一般教養や,SPI,玉手箱といった適性検査で小学校〜高校レベルの数学まで出題する企業も増えてきています!
例として,こちらにSPIの問題載っているサイトを紹介しておきます。興味がある人は,確認してみましょう。
このように,大学入試だけでなく,社会全体で数学が重要視され始めているといっても過言ではないでしょう。

今の社会の仕組み上,数学が必要なのはなんとなくわかったよ…
でも,\(\sin\theta\)とか\(\log x\)とか社会に出ても使わないじゃん!

確かに,数学そのものの知識は社会で使う人は少ない…
でも,「数学的な考え方」は人生を豊かにするよ!
ここでは,先生が思う「数学的な考え方」に必要な3つの力について解説していきます。
Ⅰ )論理的思考力
1つ目は,「論理的思考力」です。
よく耳にする言葉だと思いますが,結局どういうことか分かりますか??
簡単に説明すると
「複雑なことを,筋道立てて,わかりやすく説明することを考える能力」
のことだと思ってくれればOKだと先生は思います!!
例えば,自分の感動した経験を誰かに発信したいときや,営業で自分の会社の商品を買って欲しいときなど,
社会に出ると,自分の考えを相手に分かりやすく伝えなければ行けない場面が増えます。
そのときに,「君は結局,何が言いたいんだ?」とか「君の話は難しくてよくわからないよ。」
なんて言われたら悲しいですよね。
Ⅱ )多面的に物事を捉える力
2つ目は,「多面的に物事を捉える力」です。
「スマホばっかり見て…これだから今の若者ははダメなんだ!」とか「原発再稼働?なんか怖い!!」
なんて言う人よく見かけませんか?
SNSでも,自分が正しいと言い張る人いますよね…
でも,こういう人たちの殆どは,一つの情報だけを信じたり,相手の視点に立つことができないという特徴があります。
片側だけ見ても,物事の本質は見えて来ないですよね。
下から見たら「円」なのに,横から見たら「長方形」なんてこともあるのです。(円柱のことだね。わかりやすい!)
Ⅲ )先を見通す力
そして,3つ目は「先を見通す力」です。
最近,「スマホ副業!毎日5万稼げる!!」という広告,目にしますよね。
多くの人は,「怪しい詐欺だな〜,自分は騙されないぞ!」と思うでしょう。
でも,なぜ若者の間で騙されてしまう人が急増しているのでしょうか?
色々,原因はあると思いますが,「目先のことしか見ていない」が原因の一つでは無いでしょうか?
ずる賢い悪い大人たちは,人間の目の前に魅力的な物があるとすぐ飛びつく性質をよく知っていて,
そこを上手に利用しているんですよね〜。

確かに,この3つの力がないと,将来苦労するかも…
先生,僕はどうしたらいいの???
先生の結論はこうです。

数学を勉強して,3つの力を鍛えよ!!!
「論理的思考力」については,数学の複雑で難しい問題の解答を筋道立てて考えること。
そして,自分の解き方を答案に残し,採点者にわかりやすく伝えることで鍛えられます。
「多面的に物事を捉える力」は,問題を解くとき,解き方に行き詰まったら,
別の切り口を考えることで上手くいくという「数学あるある」利用すれば自ずと身につきます。
「先を見通す力」は,証明問題などで自分が示したいゴールを考えて,
そこに向け,今,自分はどういう計算が必要か考えることと似ています。
このように,一見,意味のないように見える「数学の問題を解く」という行為は
「自分の人生を豊かに生きる力を身につけるトレーニング」なのです!!

でも,先生…どうしても,数学は好きになれそうに無いよ…
数字を見るとめまいが…

その気持もすごくわかる!!!
先生も,学生時代,古典の授業受けているときそうでした^^;
理屈はいろいろ言われるけど,「嫌なものは嫌!!」という人もいますよね。
その人達にはこんな言葉を贈ります。「勉強で得た知識は一生もの」です。
今は,嫌でしょうが無いかもしれません。
しかし,大人になって「そういえば,あのとき勉強したこれはこういうことだったのか!」と思える日が来るのです。
こればっかりは,大人になってみないとわからないですね。
でも,「勉強やりすぎちゃった!人生最悪だ!!」
という人はそうそういません!
そして,学生時代の勉強した知識があなたの心に感動を与えるときが来るかもしれません。
数学に限らず,「勉強で得た知識は一生もの」と思えば少しはやる気が出るのでませんか?
最後に,今回の記事のポイントをまとめます!
数学を学ぶ意味とは大きく次の3つ。
1.大学入試や就職試験で文系でも必要な教科
2.数学的な考え方が人生を豊かにする
- 論理的思考力
- 多面的・多角的に考える力
- 先を見通す力
3.勉強で得た知識は一生もの
少しでも皆さんのやる気につながれば,嬉しいです!
長かったですが,最後まで読んでいただきありがとうございました!!!